現代医学と高麗にんじん
~韓国語を日本語に翻訳~

【高麗紅人参は糖尿病を予防する】
■日本の富山大学の木村教授は、1980年の第3回国際人参シンポジュームで、高麗紅人参から血糖強化成分を分離し、動物実験を通してこの成分がインシュリン分泌促進機能を持っている。と発表した。
■糖尿病患者に高麗紅人参を投与すれば、血糖値が低下し、インシュリン治療患者においては、投与量の減少調節が可能であり、特に自覚症状のめまい・肩こり・胸部圧迫感・渇症・全身の倦怠感・頭が重く感じる、などが改善された、という臨床研究結果が、慶北大学の曹準承教授、日本の愛媛大学の奥田教授、大阪日生病院の山本博士、私立八幡浜総合病院の吉田博士、などによって発表された。

【高麗紅人参は動脈硬化と高血圧を予防する】
■延世大学の朱忠魯教授は、コレステロールを多量に含んでいる飼料をウサギに投与し、高脂血症に対する紅参の効果を調査した結果、脂質代謝と関連した各種の酵素の活性が促進され、血中コレステロール含有が低下して、高脂血症で引き起こされる粥腫形成を防止した、と1980年の第3回国際人参シンポジュームで発表した。

■1980年、日本の中西博士は紅参カプセルを男女31名に投与し、紅参が生体脂質代謝を改善して動脈硬化予防に有効であることを臨床実験で確認した。
■日本の大阪日生病院の山本博士は、糖尿病によって2次的に高脂血症を起こした患者の67名を対象に紅人参粉末を投与した臨床実験を実施、血中コレステロール・トリグリセライド・血小板の粘着が低下し、高密度の脂質蛋白質が増加したと1982年に日本臨床代謝学会で発表した。


【高麗紅人参は血液循環を円滑にする】
■ソウル大学の金洛斗教授は、人参を投与したネズミと投与しない白ネズミの心臓を取り出し、時間経過による収縮退化を比較・観察した結果、人参を投与したネズミの心臓収縮力が長く持続したことを確認した。
■金子博士は、動脈硬化の患者・糖尿病患者・低血圧患者・肝硬変患者、など各種の疾患を持つ男女30名を対象に、紅人参を投与した結果、頭が重い症状、腹部膨張感、手足の冷え、食欲不振、めまい、筋肉関節痛、疲労感、など各種の自覚症状に改善効果が見られ、副作用もなかった。


【高麗人参は貧血治療効果を持つ】
■日本の富山県立中央病院の金木博士は、貧血患者を対象に高麗人参の有効成分を投与したところ、低色素性貧血と胃切除後の難治性貧血に有効であった、と発表した。
■大阪大学の村山教授と近畿大学の有地教授は、共同研究を通じて再生不良性貧血に人参を投与した結果、20名の患者中、3名の患者においてのみ効果があったが、肝臓疾患・糖尿病・胃腸疾患・肺結核、の貧血症は、38名の患者中、14名が回復した。有地教授は、各種の貧血治療剤に効果の無い貧血患者51名を対象に、人参の貧血治療について臨床治療調査をした結果、リューマチ性・結核性・老人性の貧血に有効であった。


【高麗人参は抗癌作用を持つ】
■日本の熊本大学の植木教授は、1991年に117種の生薬剤に対する抗癌効果を検討した結果、高麗人参がエルリッヒ腹水ガン細胞に対し、抗癌効果を現すと発表した。
■高麗大学の黄教授は、1991年に高麗紅参と中国紅参の抗癌活性物質の含有調査をして、高麗紅参が中国紅参より抗癌活性が優れている、と発表した。
■韓国原子力病院の伊博士は、1987年に第8回アジア・太平洋癌学会学術大会にて、「紅参が抗癌細胞活性化に与える影響」という研究論文を発表した。その中で、肺癌にかかったネズミを対象に、1年間にわたって高麗人参を投与する実験結果により、紅参が癌細胞を殺すことのできる生体内自然殺害細胞の活性増進に顕著な効果を持つ、と報告。


【高麗紅人参は肝臓保護作用を持つ】
■日本の富山大学の大浦教授は、白ネズミの肝を2/3切開した後に紅参を投与した結果、肝の再生率が人参を投与しなかった対象群に比べて34%も促進したことを確認した。このような有効成分群を"たんぱく質合成促進因子"と呼び、プロステゾルと命名した。
■中央大学校の韓徳龍博士は、紅人参の投与が四塩化炭素、フェナセチンなどと同じ肝の毒性物質によって引き起こされる肝細胞の壊死などの組織細胞的病変を軽減させる、と発表した。


【高麗紅人参は胃腸病に効果がある】
■近畿大学の松田氏は、胃腸障害と人参の効能を把握するため、実験的に各種の胃潰瘍を発生させた雄猫に紅人参エキスを使用した。その結果、有
意的に胃潰瘍が抑制された。これを胃粘膜の血流改善によるもの、と発表した。
■安光勲博士は、人に人参を一ヶ月間続けて服用させ、胃の運動をX線で観察したところ、対象群に比べ腸内容物の移動が速かった。この利点から推測して、人参服用で腸の運動が促進されたものと判断した。


【高麗紅人参は二日酔いに効果がある】
■延世大学の朱忠魯教授は、アルコール代謝系に関与した各種酵素の活性が、人参サポニン成分処理によって増加するのを観察し、また、10日間連続してアルコールと人参を併用して投与したネズミの肝細胞は、アルコールだけを投与したネズミの肝損傷程度がはるかに少ない、という事実を電子顕微鏡で確認した。(第4回国際人参シンポジューム)
■韓国人参煙草研究所の李在悦博士は、同研究所に勤務している研究員10名を対象にした臨床実験で、紅参エキスと一緒に酒を飲んだ場合、酒だけを飲んだ場合に比べて、血中アルコール濃度が低いという事実を発見し、こうした結果は、人参が体内でアルコールを速やかに分解させることを意味する、と発表した。


【高麗紅人参は抗疲労・抗ストレスに効果がある】
■ロシアの薬理学者であるブレクマンは、人参の薬理効能研究の中で、人参の強壮効果という概念を"非特異的抵抗力を増進する現象"と呼び、生体の有害な環境条件に対して抵抗力を増加させるもので、防御能力を非特異的に増進するもの、と発表。このような人参の効果を「アダプトゲン効果(適応素・順応性効果)」と呼んだ。
■人参がストレス防御体系と関連したホルモンの分泌を促進するため、抗ストレス効果を発揮する、と1963年チェコで開催された第2回薬理学会でブルガリアのソフィア医学研究所のペトコフ博士が発表した。
■強制的に網あがりをさせたネズミに人参を投与した結果、ストレスによる運動能力減退を顕著に防止した、と日本の東京大学の斎藤教授が1984年に発表した。


【高麗人参は老化を防止する】
■ソウル大学の朴賛雄教授は、組織の退行性変化に重要な役割をする遊離酸素基の中の有害作用を紅参の非サポニン成分が抑制するとし、これは
人参の消尽効果に基因するものだとした。
■ソウル大学の韓教授は、紅参中の老化抑制物質として、数種のフェノール性化合物とマルトル成分の存在を究明し、これらの成分は抗疲労効果もある、と発表した。(中国東洋医学シンポジューム)


【高麗紅人参は頭脳活動を円滑にする】
■ブルガリア科学アカデミー生理研究所のペトコフ博士とソウル大学の呉教授は、高麗人参が頭脳の活動を促進し、興奮と沈静の両面的作用を選択的に調節して心理的安定状態を維持させる、と発表した。
■1989年、日本の東京大学で開催された国際人参セミナーで、"人参と頭脳活動"という主題で、ブルガリアの科学アカデミー生理研究所のペトコフ博士は、人為的に健忘症を起こさせたネズミと22~24ヶ月の老齢ネズミの記憶損失症に、人参が記憶力増進と学習能力促進に非常に顕著な効果を発揮した、と発表した。東京大学の斎藤教授も、ペトコフ博士と類似した実験を通して脳機能活性に人参が効果がある、と報告した。特に、慢性ストレスによる動物の性行動減退と学習能力減退について、人参抽出物による防御効果があった、と発表した。以上のような研究結果から、人参が頭脳機能を活発にする効果をもっていることを示唆している。


【高麗紅参は免疫機能を増進】
■全南大学の曹教授は、細胞内で免疫機能を担当している網内系機能を
薬物投与などで低下させておき、次に人参サポニンを投与したところ、網内系機能が正常に回復したとしている。同じような実験で、日本の近畿大学の久保教授と広島大学の田中教授も、人参の免疫機能についての研究結果を発表している。


【高麗紅参は放射能防御作用を持つ】
■放射線調査によって損傷を受けた骨髄機能回復に関した人参の効果について、日本の大阪府立放射能センターの米沢博士チームを中心に研究が行われた。彼らは致死量のエックス線を照射して骨髄障害を引き起こさせた実験動物に人参抽出物を投与し、赤血球と血小板数の回復効果を確認。
■米沢博士は、更に高麗人参の抽出物から熱安定性物質を分離し、動物実験を通してこれらの成分が放射能障害の回復を促進する効果があることを証明した。更に、人間に応用可能な放射線防御物質が発見されていない現在、人参が放射線防御物質として最も有望視されている。


【高麗紅参はAIDSウィルスの増殖を抑制する】
■20世紀の"ペスト"と言われるAIDSについて、韓国国立保健院の申栄午博士チームは、1992年に高麗人参のAIDSに関する効能研究報告で、高麗人参はAZTとの併用時に有効である、と報告している。


【高麗紅参は身体機能の恒常性を維持する】
ロシアの科学者ブレクマンは、高麗紅参は温和な薬理活性をもっていることを明らかにしたが、特に一般合成医薬品とは異なり、身体の調整(調節)機能に作用し、身体機能の恒常性を維持するアダプトゲン活性を持っている、とした。